<!--アクセス解析タグ ここまで-->
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 |
買ったあとのヴォルタ考
ヴォルタ ヴォルタ
ビョーク (2007/05/02)
ユニバーサルインターナショナル

この商品の詳細を見る
 さてさて…
 「ヴォルタ」です。「最新作が常に最高傑作」と言われてきたビョークの新譜。
 まず最初に聴いての私の感想は、「パッとしねえなあ…」だった。残念ながら。私はビョークの言うところの「視覚が感覚のなかで重要な人種」なので、発売が決まってからというもの、例の「VOLTA」という形の炎が燃える写真から音のイメージを膨らませていた。そこから聴こえてきたのは、猥雑で民族的で、土の匂いのするエネルギーに満ちた音だった。
 が、実際にはそういう曲は1曲目のアース・イントゥルーダーズくらいしかなく、アルバムの中間~後半は鬱々とした構成で、真っ赤なジャケットとどうしてもイメージがシンクロしない。おかしい、どうも印象がぼんやりしている。ビョークは音を視覚化することにかけては最強だと思っていたのだけど。そう考えると、ジャケットのビョークの微妙すぎる表情は何かの暗喩なのか?と勘ぐりたくもなる。なぜなら今までのアルバムジャケットの写真は、色調もさることながらビョークの表情がすべてを物語っていたから。「ヴォルタ」のジャケットからは何も読み取れない。ま、これはしばらく聴いていれば変わってくるのかもしれないけど。
 次にアルバム自体の内容ですが、これはロッキング・オン6月号に掲載された天井潤之介氏の意見とほぼ合致するので、改めて私が書く意味はほとんどなさそう。一応未読の方の為に一部引用。


ティンバランド参加の”アース・イントゥルダーズ”(略)や”イノセンス”のプリミティヴな躍動感に触れて”アーミー・オブ・ミー”や”ヒューマン・ビヘイヴィア”を連想しないファンはいないだろうし、マーク・ベルが潤色を与える”ワンダーラスト”や”ヴァータブリー・バイ・ヴァータブリー”の荘厳な世界観は、『ホモジェニック』のそれを確かに想起させる(”ディクレア・インティペンデンス”は”プルートゥ”のハードコア版か)。あるいは、船の汽笛や雑踏、雨や水の音など演出効果的に差し込まれたミュージック・コントレートは『セルマソングス』を思い起こさせるし、ブラス・セクションとブライアン・チッペンデール(略)のドラムを従え、アントニー・ヘガティーとの濃厚なデュエットを聴かせる”ザ・ダル・フレイム・オブ・デザイア”はまるで、同アルバムでトム・ヨークと共演した”アイヴ・シーン・イット・オール”の変奏のように聴こえなくもない。中国式琵琶とエレクトロニクスが幽玄な音色を奏でる”アイ・シー・フー・ユー・アー”は、『ヴェスパタイン』の内向的な情緒性や『拘束のドローイング9』に流れるオリエンタリズムのフィードバックとして聴く事も可能だろう……。(中略)しかし、ここには、”いまだ見なかったビョーク”はいない。これまでのディスコグラフィーで出会ってきたような「新しいビョーク」は、おそらくいない。(天井潤之介 ロッキング・オン6月号 熟聴エンサイクロペディア)


 今までビョークの最新作が過去のアルバムに似てるということがあっただろうか?しかも本人まで「このアルバムは『ホモジェニック』に似てると思う」と言っている。ヴォルタは、新しさを目指したのではなく、今現在のビョークをありのまま出したようなアルバムのような気がする。今までの要素が全て入っているのも、そう考えてみれば至極当然かもしれない。それは構わない。ただ「ヴォルタ」には「リスナーの心を掴んで放さない曲」があまり入っていないように思う。メダラにはそれがあったから、曲の構成としては結構平凡で、どちらかというと同業者ウケするようなマニアックな内容でも私は好きになれた。もしかしたら曲の並べ方が曲の魅力を引き出していないだけなのかも知れないが、最後から2番目に狂った曲調の”ディクレア・インディペンデンス”を持ってこられると、どうしても「ホモジェニック」を連想してしまう(この曲自体は結構好き)。
 どうも「ヴェスパタイン」あたりからビョークは迷走しているように思う。この頃からビョークはパソコンをメインに使い、ほとんどの作業を1人でやっているようだが、これがその原因だとしたら…つまり、ビョークにプロデュースの才能はないのではないか?とあんまりファンとしては深く考えたくない疑問が頭をよぎる。まあビョークだって人間だし、得手不得手ってものはあるだろう。ただ天才肌の人間が、1人で作業することと、全てプロデューサーと仕事をすることのどっちを取るかと言ったら多分前者だろう。
 けれど、B面曲を聴くと良く分かるが、結局背景でどんなクズな音楽が鳴っていようとも、ビョークの声だけは健在だ。
スポンサーサイト
【2007/05/11 14:50】 | ビョーク | コメント(0) |
<<この先どうなるのやら | ホーム | まだ買ってない人のヴォルタ考>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

elastic love


ビョークの事とかアイスランド関連とか書いていきます。

プロフィール

北

Author:北
まったり中
北のビョークファンサイトはこちら
最近気付いたのですが、このブログのタイトル、某ハンター漫画の語尾にハートが付く人の技っぽい。微妙にショック。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

タグリスト

和訳 ビョーク 歌詞 

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。